榛葉賀津也が襲撃された？

実は2015年のプロレス乱闘が誤解の元だった！

SNSやネット掲示板などを中心に、「榛葉賀津也氏が襲撃された」という衝撃的な噂が急速に広まり、多くの人々が真偽を確かめようと関心を寄せています。
しかし、実際にはそのような襲撃事件が起こったという事実は確認されておらず、過去に報道されたある出来事が誤解され、誤って伝わった可能性が高いのです。

このような情報の混乱は、SNS社会における情報拡散のスピードと断片化によって生じた、現代ならではの現象と言えるでしょう。今回の件を通じて、私たちはいかにして誤情報が形成され、拡散されてしまうのかを改めて考える必要があります。

■ 襲撃の噂の出所はどこから？

今回の「榛葉氏が襲撃された」という噂の出所を辿ると、どうやら2015年3月20日に東京・後楽園ホールで開催されたプロレスイベントに端を発しているようです。この日、プロレス団体主催による熱気あふれる試合が行われ、会場は多くのプロレスファンで賑わっていました。

榛葉氏はプライベートでこのイベントを観戦しており、観客席で試合を楽しんでいたとされています。ところが試合が白熱する中、場外乱闘が発生し、その騒動が客席近くにまで及んだ結果、榛葉氏が偶然巻き込まれるという予想外のハプニングが起こりました。

プロレスの試合では場外戦が演出の一部として行われることがありますが、観客が巻き添えになるというケースは極めて稀。たまたまその場にいた榛葉氏が被害を受けたわけではなく、軽い接触程度で済んだとの報道もあります。

■ 救出したのは“あの人”だった！

混乱の中、場外乱闘によって不意に巻き込まれた榛葉氏を救い出したのが、なんと元プロレスラーであり、当時も政治家として知られていた大仁田厚氏でした。

この出来事は一部メディアでもユニークなエピソードとして取り上げられ、「元国会議員が元国会議員をプロレス乱闘から救う」という構図に、多くの人々が驚きと笑いをもって受け止めました。ニュース記事ではコミカルな見出しと共に、「さすが大仁田」といった称賛も寄せられました。

しかしながら、この話が年月を経てSNS上で断片的に語られるうちに、「政治家が襲撃された」というセンセーショナルな形に変化していったのです。場外乱闘という文脈や、ユーモラスな報道のトーンは省略され、事実とは異なる情報が一人歩きしてしまいました。

■ 誤情報が広まる仕組みと現代の課題

このような誤情報が広がる背景には、いくつかの要因があります。まず第一に、SNSでは短く端的な言葉や印象的なフレーズが拡散されやすく、文脈や背景が省略されたまま受け取られることが多い点が挙げられます。

また、人々は驚きや恐怖を感じる情報に強く反応しやすく、「政治家が襲撃された」といった言葉はそれだけでインパクトを持ち、詳細を確認せずにシェアされてしまうのです。

さらに、インターネット上では過去の出来事が何年も前のこととはわからない形で再投稿されることがあり、それが現在起きた出来事のように誤認されるケースも少なくありません。

今回の榛葉氏に関する噂は、これらの要因が重なって発生したものであり、「情報の伝達過程で事実が歪められた典型的な例」といえるでしょう。

民進・榛葉賀津也参院国対委員長「格調高きプロレスをバカにした萩生田クンは絶対許さない」

民進党の榛葉賀津也参院国対委員長は２４日、萩生田光一官房副長官が野党の国会対応について「田舎のプロレス」などと発言したことについて「格調高き奥深いプロレスをバカにした萩生田クンは絶対許さない。国会も侮辱したから、それも許さない」と怒りをあらわにした。自民党の松山政司参院国対委員長との会談後、国会内で記者団に語った。

　榛葉氏は松山氏に強く抗議したことを明かした上で、「野党の国会運営が田舎のプロレスだあ？　バカにするのもいいかげんにしてほしい。これで完全に波が高くなった。本当のプロレスを教えてあげますよ」と萩生田氏を挑発した。

　さらに「プロレスの『プ』の字も知らないヤツが何を言うか。ガチンコのプロレスを（国会で）やってやる。来週以降、参院で法案審議をしてほしかったら、萩生田クンがしかるべき態度を示すべきだ。プロレス関係者として許さない」と激高した。

　榛葉氏は、初代タイガーマスクの佐山聡氏が率いるプロレス団体「リアルジャパンプロレス」のコミッショナーを務めている。

出典：産経新聞