【阿吽のビーツ歌詞】
みんなどっか行っちゃったよ
零になっちゃってざまぁないね
信じてたいから声に出すのはやめた
愛されたいのはどうして?
愛してたいのはどうして?
飾りあって 分かちあっていた
私
曖昧さ故にシンパシー
大胆不適なセンソリー
どんまいどんまい大丈夫
笑わせてあげるから
だから与え与えられて
消えないように此処に居なよ
そしたら
「僕にもお返事くださいね」
貴方が僕に言ったこと誰の為なの
答えは僕の中で探しちゃダメなの
貴方を啓蒙したいのどうして
曖昧な答え直して
雨が降って愛が去っていた
僕は
明快さ故にアイロニー
優柔不断なフォローミー
後悔後悔夜の果て
夢ばかり見てたのね
だから与え与えすぎて
許されたいから笑ってた
そしたら此処に居られる気がしたんだ
貴方に捧げた心臓
いつか返して 優しくしてね
本当は戻りたいんだ
今からでいいから
僕ら
僕ら
ずっとこれからだったのに
ずっとこれからだったのに
どんまいどんまい
二人には素晴らしい結末さ
だから与え与えられて
言葉を探すことはなくて
それでも貴方から言って欲しかった
(ずっとこれからだったのに)
それでも
それでも
それでも
「貴方から言ってくださいね」
阿吽のビーツの歌詞!その意味とは
「阿吽のビーツ」はヨルシカによる楽曲で、哲学的かつ感情的な要素を持つ深い歌詞が特徴です。この曲は、「阿吽(あうん)」という仏教的な概念と音楽のリズム(ビート)を掛け合わせたタイトルが象徴的で、人間関係や感情、生命の循環を描いています。以下に歌詞の主要なテーマや表現をさらに詳しく考察します。
1. 「阿吽」の意味とテーマ
「阿吽」は仏教用語で、「阿」が始まりを、「吽」が終わりを意味します。この言葉は、宇宙の万物の根源や調和を象徴します。この曲では「阿吽」という言葉が、人間関係や感情の流れ、さらには始まりと終わりの概念を暗示していると考えられます。
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人間関係の調和と葛藤 歌詞では感情の起伏や相手とのすれ違いが描かれています。「阿吽」の調和が理想としてある一方で、現実には摩擦や終焉が存在し、それらの葛藤がテーマの中心にあります。特に、歌詞の中に見られる微細な感情の揺れが、繊細な人間関係の複雑さを象徴しているように感じられます。
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生命の循環 「始まり」と「終わり」のリズムが繰り返されることで、生命や感情が循環している様子が暗喩されています。このサイクルが、楽曲全体の構造と響き合っています。歌詞のリフレインが、まるで生命そのものの律動を反映しているかのようです。
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調和の追求 「阿吽」は、完璧な調和やバランスを象徴しています。しかし、この曲の歌詞では、それが必ずしも達成されない現実や、その中で生まれる葛藤が描かれています。これにより、聴く人に普遍的な共感を与えています。
2. 「ビート」と感情のリンク
音楽のビートは、感情や記憶と密接に結びついています。この曲では、ビートが心の中で響き、感情の波を引き起こすような描写がされています。
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心の躍動と不安 ビートは心の鼓動や感情の高まりを象徴します。歌詞の中で描かれる「ビート」は、恋愛や人間関係の中で生じる期待感や不安感とリンクしています。特に、ビートが強調される部分では、感情のクライマックスや心の揺れが表現されています。
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音楽としての普遍性 ビートは文化や言語を超えた普遍的なリズムの象徴でもあります。「阿吽」という東洋的な概念と融合することで、個人の感情が宇宙的な広がりを持つように感じられます。このように、ビートは単なる音楽的な要素にとどまらず、哲学的なテーマを深める役割を果たしています。
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感情の高低差 ビートの変化が、歌詞に込められた感情の高低差を反映しています。これにより、聴く人は歌詞とメロディの融合を通じて、感情的な旅に引き込まれる構造になっています。
3. 孤独と繋がり
歌詞の中では、孤独や不安を感じながらも、誰かとの繋がりを求める感情が描かれています。
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「阿吽」の沈黙 「阿吽」には静寂や内なる平穏の意味も込められており、その中で孤独や喪失感が浮かび上がります。一方で、その静けさが人と人の深い理解や繋がりの象徴としても描かれているように感じられます。この点は、歌詞の微妙なニュアンスから感じ取れる要素です。
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不完全さの受容 完璧な理解や共感は難しいものの、ビート(感情)が響き合う瞬間を通じて、一瞬の繋がりを感じる。この矛盾が歌詞の奥深さを形作っています。また、この不完全さこそが人間らしさであり、リスナーに強い感情的な共鳴を与えています。
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孤独の中の希望 孤独を描写する一方で、歌詞の中には未来への希望や新たな繋がりへの期待が込められています。これが、楽曲全体のメッセージ性をさらに豊かにしています。
4. 時間と記憶のモチーフ
歌詞には時間や記憶に関連する表現が多く含まれています。これらは過去の思い出、未来への希望、そして現在の感情の重なりを表していると解釈できます。
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ビートとしての時間の流れ ビートが一定のリズムで刻まれるように、時間もまた止まることなく進みます。その中で人間の感情や記憶が揺れ動く様子が描かれています。特に、歌詞における時間の表現が、記憶の断片と感情の移り変わりを鮮やかに示しています。
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一瞬の永遠性 「ビート」は一瞬一瞬の感情の高まりを表現していますが、それが永遠のように感じられる瞬間もあります。過去の記憶や未来への期待が、ビートを通して現在の感情に影響を与える構造になっています。さらに、この永遠性が、感情の深さを際立たせています。
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過去と現在の共存 歌詞の中で、過去と現在が交錯する場面があり、それが聴く人の共感を引き出します。ビートのリズムがこれを支え、時間の流れを超越する感覚を生み出しています。
5. 終わりに向けた希望と解放
曲の終盤にかけて、感情やテーマが解放されていくような印象を受けます。これは「阿吽」の「終わり」に対応し、終わりが新たな始まりを予感させるものとして描かれています。
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終わりと始まりの連続性 「吽」によって終わりを迎えることが、新たな「阿」の始まりに繋がります。歌詞とメロディが感情のクライマックスに達し、その後の静けさが新たな循環を予感させます。この連続性が、楽曲全体の構成を支える重要な要素です。
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希望の鼓動 最後のビートが未来への希望や再生を象徴していると解釈できます。孤独や不安を乗り越え、繋がりの可能性を信じるメッセージが込められていると考えられます。さらに、終盤の解放感が、聴く人にポジティブな印象を与えています。
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新たな循環への予兆 終わりが終わりではなく、新たな始まりであるというテーマが、楽曲のメッセージ性を強調しています。この点が、「阿吽のビーツ」をより感動的な作品にしています。
全体のまとめ
「阿吽のビーツ」は、生命や感情、繋がりをテーマにした深遠な楽曲です。「阿吽」と「ビート」という東洋的な概念と普遍的なリズムを掛け合わせることで、個人の感情が宇宙的な広がりを持つように描かれています。孤独や不安の中にも希望や再生が織り込まれており、リスナーに感情の共鳴と哲学的な問いを投げかける作品です。また、歌詞とメロディが一体となり、聴く人を感情的な旅へと誘います。この旅路の中で、「阿吽」の深さと「ビート」の普遍性が交錯し、特別な体験を提供してくれる楽曲と言えるでしょう。
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