PR

国道10号の乾かない水たまりは大規模崩壊の前兆なのか?専門家の見解は!

現地のイラスト画 エンタメ

国道10号に“乾かない水たまり”——もう2カ月。水はどこから?

2025年8月上旬の大雨以降、鹿児島県姶良市脇元(白浜神社付近から約900m 鹿児島市寄り)の国道10号で、雨が止んだ後も路面に水が流れ続け、水たまりが消えない現象が続いています。利用者からは「山崩れ(斜面崩壊)が起きるのでは」と不安の声も。現地の状況、原因、関係機関の対応、専門家見解、今後の見通しを整理します(2025年10月18日時点)。

 

1. いま何が起きている?(現状)

  • 場所:姶良市脇元・白浜神社付近(国道10号の山側)

  • 状況:山側から水が常に路面へ流れ出し、車が水しぶきを上げて通過

  • 期間:2025年8月7~8日の大雨発生から、2カ月以上継続

現場には、JR日豊本線の線路下および国道10号の路下を通って、海側(鹿児島湾)へ抜ける水路が通っていると報じられています。

 

原因はJR日豊線下の水路に詰まった土砂で、沢水が路面に流れ出ている。

JR九州と国交省が10月下旬に土砂撤去工事を予定。

専門家は「大規模崩壊の恐れは低い」としつつ、大雨時の警戒を呼びかけている。


2. 水の出どころ(原因の仮説)

  • 山からの沢水・湧き水・雨水を排出する市管理の水路(約20m)が存在

  • 8月の大雨でこの水路に土砂が流れ込み、線路下・道路下の水路が詰まった

  • 詰まりにより水が正常なルートで排水できず、路面側へあふれ出している

つまり、排水ルートの途中で詰まりが生じており、通常は地下等に流れる水が“表に出る”ようになっているという構造的な問題と見られます。 

 

8月の大雨で山の水路に土砂が詰まり、排水できなくなった沢水や湧き水が路面へあふれ出している構造的な問題とみられる。

 

 

南日本新聞デジタル 一部抜粋

国道10号に″乾かない水たまり″。もう2カ月、水はどこから? 利用者は心配「山崩れが起きるのでは」――国やJR、専門家に聞いてみた

 「8月の大雨後、国道10号で鹿児島市から鹿児島県姶良市に入ったあたりに水が流れ続けて水たまりができている。なぜそうなるのか。山肌から出ていると山崩れが起きるのではと心配」との声が南日本新聞に寄せられた。山の沢から続く水路が大雨時に流れ込んだ土砂で詰まっている影響とみられ、JR九州と国土交通省は近く土砂を撤去する方針だ。

 現場は姶良市脇元で、白浜神社から900メートルほど同市寄りの地点。8月7日から8日にかけての大雨から2カ月以上経過した今も、山側から水が流れ出て、車両が水しぶきを上げて通行している。

 姶良市耕地課によると、山手から海側に向かって、わき水や雨水が流れ込むとみられる市の水路(約20メートル)があり、その水はJR日豊線の線路の下と国道10号の下を通って鹿児島湾に排出されている。

国道10号に″乾かない水たまり″。もう2カ月、水はどこから? 利用者は心配「山崩れが起きるのでは」――国やJR、専門家に聞いてみた | 鹿児島のニュース | 南日本新聞デジタル

 

 


3. 関係機関の対応スケジュール

機関 対応内容 実施予定または備考
JR九州(鹿児島工務所) 線路下・水路内の土砂除去 10月24日 22:00 ~ 10月25日 5:00(夜間、片側交互通行規制あり) 南日本新聞デジタル
国交省/鹿児島国道事務所 約100m 鹿児島市寄りで湧水あり、土砂撤去準備 月内対応予定 南日本新聞デジタル
地元自治体(姶良市) 水路管理情報提供、関係調整

工事時間帯や交通規制の詳細は、実施直前の公式情報を必ず確認する必要があります。

 


4. 「山崩れの恐れ」は? 専門家の見解

鹿児島大学・井村隆介准教授(地質学)の見解では:

最近の雨でも濁水が出ていないことから、これは大量の地下水・沢水が地上に出ている現象と考えられる
ただし、8月のような極端な豪雨が再び発生しなければ、大規模な斜面崩壊の可能性は低いとの見立て
水路の詰まりが除去されれば、現象は改善方向に向かう可能性が高い

とはいえ、大雨時には土砂災害リスクは上昇するため、自治体の土砂災害警戒情報・避難情報を確認する必要があります。

 


5. ドライバー・通行者向けアドバイス

夜間工事規制に注意:片側交互通行・速度規制などに従うこと
水はね防止:車間距離を十分に取り、歩行者・自転車に配慮
ハンドル操作:急なブレーキ・急ハンドルを避け、減速して通過
タイヤの点検:溝の深さ・空気圧などを管理
大雨予報時:通行規制・気象情報を事前に確認し、余裕をもった迂回を検討

 


6. 背景:8月豪雨と国道10号の被災

2025年8月の集中豪雨では、JR日豊本線では線路への土砂流入・築堤被害が複数発生し、運休や代行輸送、復旧工事が続いています。国道10号でも複数箇所で被災し、通行規制や復旧・補修工事が進行しています。

また、国道10号「網掛橋(鹿児島県姶良市)」の被災状況報告書には、河川護岸崩落や路面陥没といった被害例が記載されています。

 


7. よくある質問(FAQ)

Q1. なぜ水が止まらない?

A1. 地下や山中からの湧水や沢水が常に存在する地域で、排水経路の土砂詰まりが重なっているものと考えられます。

Q2. いつごろ正常化する?

A2. 線路下・国道下の土砂除去・排水経路の復旧が進めば、比較的早期に改善の可能性があります。ただし、再び大雨が来ると再発のリスクもあり、維持管理が鍵になります。

Q3. 近隣斜面は安全?

A3. 現段階では専門家見解により大規模崩壊の可能性は低いとされています。ただし、局地的な崩壊は大雨時には排除できず、警戒情報には注意を払うべきです。

 

 

まとめと展望

  • “乾かない水たまり”の主な原因は、大雨による水路への土砂堆積・排水経路の詰まり

  • JRと国交省が夜間工事での土砂撤去を予定しており、10月下旬にかけて改善が見込まれます

  • ただし、大雨時の再発リスクや斜面災害リスクも含め、気象情報・通行規制情報をこまめに確認し、安全を最優先に行動することが重要です

参考:公式・報道リンク

関連

【逆走ペルー人】外免切替の制度に問題ある?国の責任が浮き彫りに!

四日市・地下駐車場の「車の補償は誰がする?」気になる責任者は!

コメント

タイトルとURLをコピーしました