【ひめゆり】西田議員の発言内容に批判が殺到!沖縄県民の心情は?
2025年5月、自民党の西田昌司参議院議員が那覇市で行った講演における発言が、大きな波紋を呼んでいます。
「ひめゆりの塔」の展示内容について「歴史の書き換えだ」と発言したことで、沖縄県民や戦争体験者から強い反発と批判の声が相次ぎました。この発言をめぐる議論は、沖縄戦という痛ましい歴史の記憶をいかに正確に後世へ伝えるかという根本的な問題を改めて浮き彫りにしています。
西田議員の発言とは?
西田議員は講演の中で、「ひめゆりの塔」に関する展示内容に対して、「アメリカが沖縄を解放したという文脈で書かれており、歴史を書き換えている」と述べました。この発言は、その場にいた聴衆の一部には評価されましたが、多くの沖縄関係者からは「沖縄戦の真実を歪めている」と強く反発されました。
実際には、ひめゆり平和祈念資料館の館長が公式に反論を行い、「そのような記述は存在せず、展示内容は史実に基づいて構成されている」と説明しました。資料館の監修内容は、元学徒や遺族の証言や一次資料に基づくものであり、政治的意図は含まれていないとされています。
また、沖縄戦を体験した玉寄哲永さん(90歳)は、「米軍に解放されたという感覚はなかった。爆撃と地上戦にさらされただけ」と語り、西田氏の歴史認識の甘さを痛烈に批判しました。この発言は、戦争体験者の声を軽視したものと捉えられ、多くの反感を買うことになりました。
沖縄県民の心情と知事の反応
沖縄県の玉城デニー知事は記者会見で、「発言は沖縄戦の体験者や遺族、県民全体の心を深く傷つけた」と述べ、強い不快感を示しました。また、県議会からも「極めて遺憾であり、歴史を政治利用するな」といった非難決議案が検討される動きがありました。
県民の多くは、ひめゆり学徒の悲劇を象徴する「ひめゆりの塔」に対する敬意と追悼の気持ちを持っており、その意義を軽んじるような発言には敏感です。SNS上では「#ひめゆりを侮辱するな」「#歴史の冒涜を許すな」といったハッシュタグが拡散し、若者世代からも「正しい歴史認識を」という声が上がりました。
また、沖縄県内の高校生や大学生が自主的に署名活動を始めるなど、平和教育の継続と展示内容の尊重を求める運動も広がりを見せています。
政治的な影響と謝罪の内容
西田議員は批判を受けて5月9日に記者会見を開き、「配慮を欠いた発言で心に傷を与えたことは否めない」と謝罪しました。会見では、「展示内容の一部が過去にそう見えたと感じた」ことを理由に「歴史の書き換え」という表現を使ったと釈明。しかし、その根拠となる資料の提示はなく、説明に納得しない声も相次ぎました。
また、西田氏は発言の一部撤回には応じたものの、「問題提起は今後も必要」との姿勢を崩さず、野党だけでなく与党内部からも「さらなる混乱を避けるべき」との苦言が呈されました。特に公明党や立憲民主党からは、国会での追及も視野に入れる動きが見られています。
政治的影響は、沖縄の補助金政策や平和教育予算の今後の議論にも波及する可能性があり、今後の展開に注目が集まっています。
【沖縄タイムス 一部抜粋】
自民・西田議員、「歴史の書き換え」発言を削除 「非常に不適切だった」と沖縄県民に謝罪
【東京】自民党の西田昌司参院議員は9日午後、参院議員会館で記者会見し、ひめゆりの塔(沖縄県糸満市)の展示を巡り、「歴史の書き換えだ」などとした自身の発言の一部について「非常に不適切だった」とした上で「訂正、削除させていただく」と述べた。西田氏は発言に対する批判を受け、県内にいる知人に依頼し、改めて事実関係を調べたと説明。
ひめゆりの塔について「県民の皆さまにとって本当に耐え難い、大きな苦しみの歴史、大きなトラウマとなっていることを改めて痛切に感じた」と話し、「丁寧な説明なしにひめゆりの塔の名前を出して講演したこと自体、非常に不適切だった」と強調。「沖縄県民、ひめゆりの塔の関係者の皆さまにお詫び申し上げ、発言を訂正し削除させていただきたい」と謝罪した。
出典:自民・西田議員、「歴史の書き換え」発言を削除 「非常に不適切だった」と沖縄県民に謝罪【動画あり】 | 沖縄タイムス+プラス
今回の騒動が示すもの
今回の発言騒動は、政治家の発言一つが、いかに人々の記憶や感情に深く影響を与えるかを示す典型的な事例となりました。特に沖縄戦という国民の痛みの歴史に関しては、語り継ぐことの意義が重視されており、その文脈における不用意な発言は政治的な火種となりやすいことが改めて証明されました。
ひめゆりの塔は単なる戦争遺跡ではなく、命を落とした少女たちへの祈りと、戦争の悲惨さを伝えるための重要な教育資源でもあります。政治的な立場や主張にかかわらず、史実に基づいた表現と、追悼の精神を尊重する姿勢が求められるべきです。
今回の件をきっかけに、政府や教育機関が平和教育のあり方を見直し、体験者の証言を体系的に保存・活用する流れが強まることが期待されます。県民との対話を通じて、信頼を回復し、未来に向けた共生の道を模索することが、今後の課題として浮かび上がっています。
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