【小泉進次郎】備蓄米は減価償却される?意味不明な発言に心配な声が!
2025年5月、小泉進次郎農林水産大臣のある発言が波紋を呼んでいます。農業政策の根幹を担う立場でありながら、専門用語の誤用が公に飛び出したことで、国民の間に不安と混乱が広がりました。
◆ 問題となった発言とは?
小泉大臣は、政府が備蓄していた米を安価で売却する件について、「倉庫にある間に減価償却される」と発言しました。これは、備蓄米を安く放出することへの疑問に対しての説明でした。
「3〜4年前に60kgあたり1万1000〜1万2000円で購入した備蓄米を、現在1万円で売るのは、倉庫での保管中に減価償却が進むから」
この発言はテレビやSNSでも報道され、「減価償却」という会計用語が一時トレンド入りするほど話題となりました。
◆ 減価償却とは本来どういう意味?
「減価償却」とは、建物・車両・機械といった固定資産の購入費を、使用する期間に分けて費用計上していく会計上の処理です。企業の財務諸表や税務申告では広く用いられる手法であり、専門的な知識を伴う領域です。
つまり、時の経過や使用によって価値が減っていくものに対して適用されます。たとえば、トラクターや冷蔵庫、配送用トラックなどの農業設備がその対象です。消耗品や食品などの「たな卸資産」には基本的に使いません。
建物や機械などの固定資産の購入費を、使用期間に分けて費用として計上する会計処理です。時間や使用により価値が減る資産に適用され、食品などの消耗品(棚卸資産)には使いません。
◆ 備蓄米は減価償却の対象?
備蓄米は“たな卸資産”に分類され、棚卸資産評価損として処理されるのが正しい会計処理です。保管期間中に品質劣化が進んだ場合には、「評価損」として損失計上されることがありますが、これを「減価償却」と呼ぶのは明らかな誤用です。
公認会計士の梶本卓哉氏も、「小泉大臣の説明は会計用語として誤っている」と明確に指摘しています。
備蓄米は「たな卸資産」であり、劣化による価値の減少は「評価損」で処理されます。「減価償却」は適用されず、小泉大臣の発言は会計上の誤用と指摘されています。
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梶本卓哉氏の見解(note): https://note.com/kajimoto1228/n/n9e91b8a5257d
◆ 政策上の誤解が招くリスク
大臣の発言は、政策意図を国民に伝える重要な手段です。今回のように専門用語を誤用することで、政策への信頼が損なわれるだけでなく、実際の運用に対する誤解を生むリスクがあります。
特に備蓄米は、災害時の食糧確保や価格の安定化に寄与する重要な制度であり、その運用ルールや価格変動については正確な理解が必要です。
また、備蓄米の管理費や保管コストも政府支出に含まれるため、税金の使い道として注目されやすい領域です。
大臣の誤った用語使用は、政策への信頼低下や誤解を招くリスクがあります。備蓄米は災害時の食糧確保や価格安定に重要で、管理費も税金で賄われており、正確な理解が求められます。
【JCASTニュース 一部抜粋】
「意味を理解していない知らない言葉を…」
コメの価格高騰が続く中、21日に自民党・江藤拓前農水相の失言での辞任にともない、小泉氏が後任を務めることが決まった。
小沢氏は、連日小泉新農相に関する批判を含むX投稿を複数リポスト(拡散)している。
なかでも注目を集めているのは、23日放送の報道番組「ニュースウオッチ9」(NHK)での発言だ。
小泉氏は同番組で、「備蓄米は5年間のお米が貯めてありますから、これから出すのは令和4年のお米、そして令和3年のお米と。こういった形になります」と説明。
その後、「ですので、倉庫の中にある間の分、減価償却がされますので。結果として、ま、1万1000円、1万2000円くらいで買ったものを、減価償却で1万円くらいね…で、売り渡すと。60キロですね」などと語っていた。
小沢氏は、この小泉氏の発言について「固定資産じゃない『お米』に『減価償却』という言葉は使いませんよ」としたユーザーのポストを引用し、「『減価償却』とは、建物や機械設備など、企業が設備投資して導入した固定資産の経年劣化分を、経費として計上すること」と解説を添えた。
その上で、「意味を理解していない知らない言葉を、かっこいい言葉だからと背伸びして使ってはいけない。まずは勉強を。大丈夫なのか?」と苦言を呈している。
なお、国税庁のホームページ「よくある税の質問」コーナーに掲載された「減価償却のあらまし」によると、「事業などの業務のために用いられる建物、建物附属設備、機械装置、器具備品、車両運搬具などの資産は、一般的には時の経過等によってその価値が減っていきます。
このような資産を減価償却資産といいます。他方、土地や骨とう品などのように時の経過により価値が減少しない資産は、減価償却資産ではありません」と説明している。
出典:小沢一郎氏、小泉進次郎農水相をチクリ 番組での発言に…「かっこいい言葉だからと背伸びして使ってはいけない」: J-CAST ニュース
【日刊スポーツ 一部抜粋】
小沢一郎氏「まずは勉強を」「大丈夫か」備蓄米に「減価償却」使用した小泉進次郎農相に苦言立憲民主党の小沢一郎衆院議員が25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。コメをめぐる一連の失言で更迭された江藤拓前農相の後任に就任した小泉進次郎農相に「意味を理解していない知らない言葉を、かっこいい言葉だからと背伸びして使ってはいけない。まずは勉強を。大丈夫なのか?」と厳しく批判した。
NHKに出演した小泉農相の「備蓄米は5年間のお米が貯めてありますから、これから出すのは令和4年のお米、そして令和3年のお米と。こういった形になります」と説明した後の「ですから倉庫にある間の分、減価償却が、されますので、結果として、ま、1万1000円、1万2000円くらいで買ったものを、減価償却で1万円くらいで売り渡すと。60キロですね」などと語った動画に「固定資産じゃない『お米』に『減価償却』という言葉は使いませんよ」としたユーザーのポストを小沢氏がリポスト。
その上で、小沢氏は「『減価償却』とは、建物や機械設備など、企業が設備投資して導入した固定資産の経年劣化分を、経費として計上すること」と説明し「意味を理解していない知らない言葉を、かっこいい言葉だからと背伸びして使ってはいけない。まずは勉強を。大丈夫なのか?」としている。
出典:小沢一郎氏「まずは勉強を」「大丈夫か」備蓄米に「減価償却」使用した小泉進次郎農相に苦言 – 社会 : 日刊スポーツ
◆ 世間の反応
この発言に対し、SNSやメディアでは次のような声が上がっています。
・「意味を分かって言ってる?」「また“進次郎構文”か?」
・「米が機械か何かと勘違いしているのでは」
・「大臣がこのレベルでは不安すぎる」
政治評論家や経済学者からも「発言の精査が必要」との声が出ており、与党内でも苦笑混じりの反応が目立っています。
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J-CASTニュース記事: https://www.j-cast.com/2025/05/25504623.html
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日刊スポーツ記事: https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202505250000126.html
さらに、農家の一部からも「発言の影響で備蓄米の価値が誤解されるのでは」との懸念が出ています。
◆ 過去にもあった“言葉選び”の問題
小泉進次郎氏はこれまでも、「レジ袋有料化の効果」や「環境政策」に関して、抽象的で詩的な表現を多用することで注目を集めてきました。
今回も、「値下げの合理性」を説明しようとするあまり、会計用語の誤用が生じたとみられます。ただし、農業政策や備蓄米の制度は極めて重要であり、誤解を招く発言は政策の信頼性を損ねる恐れもあります。
小泉氏はこれまでも抽象的表現で注目されてきましたが、今回は備蓄米の価格説明で会計用語を誤用。重要な農業政策において誤解を招く発言は信頼性を損なう恐れがあります。
◆ 今後に向けて
今回の騒動をきっかけに、政策説明には正確さが求められることが改めて明らかになりました。大臣クラスの発言は社会的影響も大きいため、用語の選定や背景知識の共有が不可欠です。
国会や記者会見の場においても、政策担当者は言葉の重みを十分に認識し、よりわかりやすく、かつ正確な表現を心がける必要があります。
今後、小泉大臣には「響き」ではなく「根拠」に基づいた説明が求められるでしょう。
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