カンボジアで日本人約30人が特殊詐欺の疑いで拘束!
2025年5月、カンボジア北西部ポイペトで、日本人とみられる約30人が特殊詐欺の疑いで現地警察に拘束されました。この事件は、東南アジアを拠点とする詐欺グループの活動実態を浮き彫りにしています。日本国内では詐欺グループの拠点が度々摘発されていますが、近年はアジア諸国へ拠点を移し、日本人を現地に渡航させることで犯罪の痕跡を隠すケースが増加しています。
事件の概要
カンボジア警察は、特殊詐欺に関与した可能性がある日本人約30人を拘束しました。彼らは、カンボジア国内の施設に集められ、詐欺電話をかけるなどの活動を行っていたとされています。拘束のきっかけは、施設周辺を監視していた警察が不審な出入りを繰り返す人物を発見したことに始まります。施設を家宅捜索した結果、複数の携帯電話、リスト、現金などが押収され、詐欺に使用されたとみられる証拠が多数見つかりました。
地元メディアによると、拘束された人物の多くは20〜30代の若者で、SNSを通じて「月収100万円可能」などのうたい文句に惹かれて現地に渡航したとされています。特に女性の拘束者も含まれており、性的な役割を担わせられていたとの証言もあります。
カンボジア警察は、特殊詐欺に関与した疑いで日本人約30人を拘束しました。詐欺電話をかける目的で施設に集められており、携帯電話や名簿などの証拠が押収されました。多くはSNSで「高収入」などと誘われた20〜30代の若者で、女性も含まれ、性的役割を担わされていた可能性もあります。
詐欺グループの手口と拠点の実態
福岡県警の発表によると、福岡市博多区の会社役員・荒木和志容疑者(31)ら3人が、知人男性を「かけ子」としてカンボジアに渡航させ、詐欺グループに紹介した疑いで逮捕されました。この知人男性は、カンボジアの首都プノンペンから車で約2時間半の場所にある、高さ約2メートルの塀に囲まれた施設に連れて行かれました。
施設内には、団地のような建物が30棟ほど密集し、スーパーや簡易病院、食堂なども併設されており、「一つの町のようだった」と証言しています。男性が入った4階建てのビルの4階には、防音処置が施されたブースが40個ほど並び、日本人や中国人、国籍不明者らが詐欺電話をかけていたとされています。部屋ごとに役割が決まっており、マニュアルを見ながら通話を行う「マニュアル詐欺」の形式が採用されていたとみられています。
「かけ子」は日曜が「休み」で、給与は暗号通貨で支払われ、現金では一切支給されなかったという証言もあります。施設内のスーパーには賞味期限切れの食品が並び、衛生状態も劣悪だったといいます。
警察は、衛星写真を用いて、約500メートル四方の塀に囲まれ、100以上の建物があることを確認しました。この施設はかつて中国系資本によって建設されたカジノ複合施設の一部だった可能性も指摘されています。
福岡県警は、会社役員・荒木和志容疑者(31)ら3人を、知人男性を詐欺の「かけ子」としてカンボジアに渡航させた疑いで逮捕しました。男性は塀に囲まれた大規模施設に収容され、防音ブースで詐欺電話をかけさせられていたとされます。給与は暗号資産で支払われ、劣悪な環境で活動が行われていた実態も明らかになりました。施設は元カジノ施設とみられ、詐欺の拠点化が疑われています。
カンボジア拠点の詐欺グループのリクルーターか「かけ子」を紹介した疑い 会社役員ら3人を逮捕 福岡
福岡県警は、ニセ電話詐欺に関与することになると知りながら知人男性をカンボジアに渡航させ、詐欺グループに紹介したなどの疑いで、男3人を逮捕したと発表しました。
職業安定法違反と詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、福岡市博多区の会社役員、荒木和志容疑者(31)ら男3人です。
警察によりますと、荒木容疑者らはことし1月、大野城市の知人男性に対し「カンボジアに行って稼いでこい、 仕事は選べる」などと言って一緒に渡航し、特殊詐欺グループにニセ電話の「かけ子」として男性を紹介した疑いです。
また、3人は共謀して男性に警察官を名乗って電話をかけさせ、京都市の女性(当時36)から現金146万円をだまし取ろうとした疑いも持たれています。
女性が途中で詐欺に気づき、その後、一時帰国した男性が自首したことから被害が発覚しました。
警察に保護された男性によりますと、連れて行かれたのはカンボジアの首都から車で2時間半ほどの塀に囲まれた巨大な街で、銃を持った警備員のチェックを経て、中に入ったといいます。そこでマンションに軟禁され、日本人や中国人の指示役のもと、警察官をかたるニセ電話をかけ続けていたと話しているということです。
警察は、荒木容疑者らがニセ電話詐欺グループのリクルーターとして、ほかにも人を紹介していた疑いがあるとみて、さらに調べを進める方針です。出典:カンボジア拠点の詐欺グループのリクルーターか「かけ子」を紹介した疑い 会社役員ら3人を逮捕 福岡(2025年5月26日掲載)|日テレNEWS NNN
日本国内での逮捕者とその関与
福岡県警は、荒木容疑者ら3人を職業安定法違反と詐欺未遂の疑いで逮捕しました。彼らは、知人男性に対し「カンボジアに行って稼いでこい、仕事は選べる」などと誘い、特殊詐欺グループに紹介したとされています。また、共謀して京都市の女性から現金146万円をだまし取ろうとした疑いも持たれています。
なお、荒木容疑者らは過去にも同様の手口で他人を勧誘し、フィリピンやミャンマーへの渡航を手配していた記録が残っており、国際的な人身取引に近い側面も指摘されています。
また、今回の事件は複数のルートから調達された若者が同じ施設に集約されていたことから、国内外に存在するリクルーター(勧誘役)のネットワークが存在していた可能性が極めて高いとみられています。
福岡県警は、荒木容疑者ら3人を職業安定法違反と詐欺未遂の疑いで逮捕しました。彼らは知人男性を「稼げる仕事」としてカンボジアに誘い、特殊詐欺に関与させたとされています。また、京都市の女性から146万円をだまし取ろうとした疑いもあり、過去には他国への渡航斡旋も行っていた記録があることから、国際的な人身取引や広域リクルート網の存在が示唆されています。
今後の展開と注意喚起
カンボジアで拘束された日本人約30人のうち、実名が公表されたのは荒木容疑者ら3人のみです。今後、他の拘束者についても日本国内での捜査が進む可能性があります。
特殊詐欺グループは、若者をターゲットに「高収入」「簡単な仕事」などと誘い、犯罪に巻き込む手口を用いています。特にSNSやLINEグループ、Telegramなどを利用したリクルート活動が活発化しており、現地に到着して初めて「詐欺である」と気づくケースも報告されています。
このような手口は、被害者の若者自身も加害者にされてしまうリスクがあり、「知らなかった」では済まされない現実があります。政府や警察は、今後さらに東南アジアでの犯罪拠点に対する情報共有と国際捜査体制の強化が求められます。
拘束された約30人のうち、実名が判明しているのは荒木容疑者ら3人のみで、今後さらに捜査が進む見通しです。特殊詐欺グループは「高収入」などをうたって若者をSNSで勧誘し、到着後に詐欺と気づくケースも多発しています。被害者が加害者になる危険性もあり、国際的な捜査連携の強化が急務とされています。
参考リンク(外部サイト)
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