イ・ジェミョン(李在明)の前科と過去の疑惑:韓国政治の闇に迫る
韓国の最大野党「共に民主党」の党首であり、2025年の大統領選挙候補者としても注目を集めるイ・ジェミョン氏は、これまでに多くの法的問題やスキャンダルに見舞われてきました。その歩みには常に論争がつきまとい、支持者と批判者の間で激しい議論を巻き起こしてきました。本記事では、彼の過去の前科、現在進行中の裁判、そして家族や親族に関する問題までを包括的に取り上げ、韓国政界に与える影響を考察します。

選挙風景 AI画像
前科と法的問題
1. 公職選挙法違反
2024年11月、イ・ジェミョン氏は公職選挙法違反により一審判決で懲役1年、執行猶予2年という有罪判決を受けました。この判決は韓国政界に衝撃を与え、彼の政治的信頼性に大きな傷を残しました。しかし、2025年3月の二審では証拠不十分を理由に無罪判決が下され、一時は政治復帰の足がかりとなるかに思われました。ところが、韓国最高裁はこの無罪判決を破棄し、再審を命じたことで状況は一転。再審は2025年6月18日に予定されており、再び世論の注目が集まっています。
2024年11月、イ・ジェミョン氏は公職選挙法違反で懲役1年・執行猶予2年の有罪判決を受けましたが、2025年3月の二審で無罪に。
しかし最高裁がこれを破棄し再審を命じ、6月18日に審理が予定されています。
▶ 出典(日本語翻訳必要):KBS WORLD Radio
韓国与党代表「李在明候補の前科4件、すべて公益のためのもの」
与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表は23日、同党の李在明(イ・ジェミョン)大統領候補の前科記録について、「すべて公益のために奔走した内容」と積極的に擁護した。
宋代表はこの日午後に中小企業中央会で開かれた「大転換選挙対策委員会職能本部発隊式」に参加し、李候補の人生を説明しながら李候補の前科4件をひとつずつ釈明していった。
飲酒運転に対しても「飲酒運転はもちろん過ちだが、飲酒運転も情報提供者の話を聞くため急いで行こうとしてそうしたという」と擁護した。
李候補は公務員資格詐称(2003年、罰金150万ウォン)、道路交通法違反(2004年、罰金150万ウォン)、特殊公務執行妨害(2004年、罰金500万ウォン)、公職選挙法違反(2010年、罰金50万ウォン)の前科記録がある。
宋代表は「李候補に関する本(『人間李在明』)を読んでみると本当に険しく苦しく生きてきた」とし、京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)で少年工として働いた事実と検定試験で大学に合格し人権弁護士として活動したことなどに言及した。
続けて「20万市民の署名を受けて城南市議会に医療院を作ってほしいと条例を請求したが47秒でハンナラ党議員が主導する市議会が棄却した。これに大声を出したと特殊公務執行妨害罪で(処罰を受けたのが)野党が話す前科4件のひとつ」と話した。
2. その他の重大疑惑
大庄洞・慰礼新都市開発事業に関する汚職疑惑:
彼が城南市長を務めていた時期に進行した都市開発プロジェクトにおいて、民間業者に過度な利益を与えた疑いが持たれています。この案件では、関係者の自殺や証拠隠滅なども問題となっており、疑惑は根深いものとされています。
城南FCへの不正なスポンサーシップ提供:
市が運営するサッカーチーム「城南FC」への資金提供を巡り、企業からの寄付金と引き換えに建設許可などの便宜を図ったとされる事件。公益性の名の下で行われた契約内容に不正の疑いが持たれており、司法当局の捜査が進行中です。
北朝鮮への不正送金疑惑:
京畿道知事時代、北朝鮮との関係改善を名目に、韓国企業を通じて800万ドルを北朝鮮へ送金したとされる行為が外交・安全保障上の問題として取り沙汰されています。この疑惑は、国家保安法との抵触も疑われており、極めてセンシティブな案件です。
これらの問題について、現在も複数の捜査が続けられており、政界への影響も長期化する見通しです。
▶ 出典:Wikipedia(中国語)
家族や親族に関するスキャンダル
イ・ジェミョン氏の息子がインターネットを通じて違法なオンライン賭博を行っていたとされ、さらに買春に関与した疑いも浮上しました。SNS上でやり取りされたチャット履歴や、書き込みの証拠が報じられ、父親であるイ氏への波紋は大きく広がりました。本人は謝罪を行いましたが、責任の所在を巡っては議論が続いています。
▶ 出典:livedoor NEWS
さらに世論を驚かせたのは、甥による殺人事件でした。甥が恋人とその母親を殺害し、重大な刑事事件として起訴された際、イ・ジェミョン氏が弁護士としてこの事件の弁護を担当したことが波紋を呼びました。
加害者側への支援と受け取られたことで、政治家としてのモラルが問われる事態となりました。
▶ 出典:WISEメディアファクトリー
プロフィール
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氏名:イ・ジェミョン(李在明、Lee Jae-myung)
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生年月日:1963年12月8日(61歳)
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出身地:韓国・慶尚北道安東郡
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現住所:韓国・仁川広域市桂陽区
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政党:共に民主党(더불어민주당)
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宗教:キリスト教(長老派)
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家族構成:妻・金恵京(キム・ヘギョン)、息子2人(李東浩、李潤浩)

イ・ジェミョン(1963年12月8日生、慶尚北道出身)は、共に民主党所属の政治家。宗教は長老派キリスト教で、妻・金恵京と息子2人と仁川に在住。
学歴と法律家としての経歴
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学歴:
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中央大学法学部卒業(1986年)
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京園大学校(現・嘉泉大学校)行政大学院修了(行政学修士)
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法曹経歴:
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第28回司法試験合格(1986年)
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第18期司法研修院修了(1989年)
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民主社会のための弁護士会(民弁)で活動
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国家清廉委員会城南不正腐敗申告センター所長などを歴任
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中央大学法学部卒業後、嘉泉大学校で行政学修士を取得。1986年に司法試験合格、1989年に司法研修院修了。
民弁で活動し、城南不正腐敗申告センター所長などを歴任。
政治経歴
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地方自治体での活動:
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城南市長(第19・20代):2010年7月1日~2018年3月15日
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京畿道知事(第35代):2018年7月1日~2021年10月25日
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国政での活動:
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第21・22代国会議員(仁川広域市桂陽区乙選挙区):2022年6月2日~現在
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共に民主党代表(第6・7代)
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第20・21代大統領選挙候補者ウィキペディア
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イ・ジェミョン氏は城南市長(2010〜2018)、京畿道知事(2018〜2021)を歴任。現在は国会議員(仁川市選出)として活動し、共に民主党代表および大統領選候補(第20・21代)も務めた。
政策と政治的立場
イ・ジェミョン氏は、以下のような政策や立場で知られています:
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経済政策:基本所得の導入や経済成長を重視
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社会政策:全国民への災害支援金支給、青年支援政策の推進
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外交・安保政策:北朝鮮との関係改善を目指す
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行政改革:公務員制度の改革や地方分権の推進비즈니스포스트

イ・ジェミョン氏は、基本所得導入や災害支援金支給、北朝鮮との関係改善、公務員制度改革・地方分権などを重視する政策で知られる。
結論:リーダーとしての資質に疑問符?
イ・ジェミョン氏は、韓国の次期リーダー候補として常に注目される存在である一方で、その言動や過去の行動に対する批判も絶えません。彼に対する訴訟や疑惑は、単なる誤解や偶然の産物ではなく、長年の政治活動の中で蓄積されてきた構造的問題の現れとも言えます。
現在進行中の裁判の行方は、彼の政治生命のみならず、韓国社会の信頼構造や司法制度の信頼性にも大きな影響を及ぼす可能性があります。2025年の大統領選挙に向けて、国民がどのような判断を下すのか、その注視が必要とされます。今後の展開を追いながら、国民一人ひとりが政治家の「過去」と「現在」を正しく評価する姿勢が求められています。
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