水道料金値上げ！埼玉県は4月からいくら上がるの？詳しく説明します！

1. 埼玉県の水道料金が値上げへ！

埼玉県では2025年4月1日から水道料金の値上げが予定されています。これは、施設の老朽化や維持管理費の増加などが要因となり、約27年ぶりの料金改定となります。

この値上げは、安定した水の供給を維持し、将来の設備投資や災害対策のために必要な措置とされています。各自治体の水道事業者は、これまで料金を据え置いていましたが、運営コストの増加により、やむを得ず料金改定に踏み切ることになりました。

【 戸田市】　改定後（2025年4月1日～）の水道料金表

(1)基本料金

（消費税などを除く）

基本料金（1月当たり）

口径	新料金	旧料金	改定額	改定率
13ミリメートル	450円	340円	110円	32.35パーセント
20ミリメートル	830円	620円	210円	33.87パーセント
25ミリメートル	1,130円	840円	290円	34.52パーセント
40ミリメートル	2,950円	2,200円	750円	34.09パーセント
50ミリメートル	7,630円	5,700円	1,930円	33.86パーセント
75ミリメートル	14,040円	10,500円	3,540円	33.71パーセント
100ミリメートル	27,680円	20,700円	6,980円	33.72パーセント
150ミリメートル	77,160円	57,700円	19,460円	33.73パーセント

(2)従量料金

（消費税などを除く）

従量料金（1立方メートル当たり）

使用水量（1月当たり）	新料金	旧料金	改定額	改定率
1立方メートルから10立方メートルまでの分	60円	45円	15円	33.33パーセント
10立方メートルを超え20立方メートルまでの分	105円	80円	25円	31.25パーセント
20立方メートルを超え30立方メートルまでの分	160円	120円	40円	33.33パーセント
30立方メートルを超え50立方メートルまでの分	215円	160円	55円	34.38パーセント
50立方メートルを超え100立方メートルまでの分	265円	200円	65円	32.50パーセント
100立方メートルを超える分	355円	260円	95円	36.54パーセント

（注釈）分担金・加入金の料金表は、『みずのめぐみ第29号』をご覧ください

口径と使用水量は、2カ月に一度配布する「水道使用量等のお知らせ」で確認できます

 

世帯人数・口径別料金シミュレーション

一般家庭で使用される口径20ミリメートルの平均的な世帯使用水量（（注釈）東京都水道局ホームページ参照）などから、2カ月分の水道料金を算出して比較すると、2カ月当たり1人世帯…726円、2人世帯…1,067円、3人世帯…1,342円、4人世帯…1,606円の値上がりとなります。

（消費税などを含む）

戸田市

使用者例		一般家庭				小中規模工場等	大規模集客施設等
世帯人数/口径		1人	2人	3人	4人	40ミリメートル	100ミリメートル
使用水量		16立方メートル	30立方メートル	40立方メートル	46立方メートル	300立方メートル	2,000立方メートル
改定後	料金	2,882円	4,301円	5,456円	6,512円	91,300円	809,556円
	改定額	726円	1,067円	1,342円	1,606円	23,430円	214,786円
	改定率	33.67パーセント	32.99パーセント	32.62パーセント	32.74パーセント	34.52パーセント	36.11パーセント
現行	料金	2,156円	3,234円	4,114円	4,906円	67,870円	594,770円

出典：戸田市

2. 値上げの詳細

料金の引き上げ幅は自治体によって異なりますが、以下のような例があります。

(1) 戸田市の水道料金改定

• 値上げ率：基本料金および従量料金が約33.66％増加。

• 一般家庭の影響：

  • 口径20ミリメートル

  • 2人世帯で2カ月当たり30立方メートルの使用

  • 月額使用料が約1,067円増加

• 詳細情報はこちら：戸田市公式サイト

• 背景：水道管の更新や水処理施設の維持に多額の費用がかかっているため、今回の値上げが決定されました。

(2) 吉見町の水道料金改定

• 値上げ開始：2024年10月1日から

• 基本料金の増加：

  • 口径13ミリメートルの家庭で、2カ月当たりの基本料金が460円増加

• 詳細情報はこちら：吉見町公式サイト

• 背景：特に地震対策として耐震性の向上を図るための設備投資が必要となり、今回の改定が実施されることになりました。

(3) 埼玉県全体の水道料金改定（2026年4月予定）

• 水道水の卸売価格の値上げ：

  • 現在の1立方メートル当たり61.78円 → 76円（改定率23％増加）

  • 一般家庭では月額平均176円（約7％）の上昇が見込まれる

• 詳細情報はこちら：埼玉新聞

• 背景：人口減少により水道収入が減少している一方で、設備の維持管理費用は年々増加しているため、適正な水道料金の確保が求められています。

家庭の水道料金176円上昇と試算　さらなる値上げも

 

埼玉県企業局は1日、県内外の58市町（55団体）に実施している県営水道用水供給事業について、施設の老朽化や維持管理費の増加などを踏まえ、2026年4月に水道水の卸売価格を現在の1立方メートル当たり61・78円から同76円（改定率23％）に値上げする方針を示した。値上げは1999年以来、27年ぶりとなる。卸売価格の値上げにより、自治体が設定する水道料金にも影響が出ることが予想される。

　給水人口は約722万3千人で、家計にも影響が見込まれることから、同局は「安全安心な水を安定供給していくため、ご協力ご理解いただきたい」としている。

出典：埼玉新聞

3. なぜ水道料金が上がるの？

埼玉県の水道料金が値上げされる背景には、以下の要因があります。

• 老朽化した水道施設の更新と耐震化

• 電気料金や維持管理費の増加

• 県営水道の料金値上げ

• 人口減少による給水収益の減少

• 新しい水処理技術の導入費用

• 環境対策に伴うコストの増加

特に、最近の異常気象による水不足の対策や、異物混入を防ぐための水質管理強化も影響を与えています。

4. 影響を受ける家庭は？

今回の水道料金の値上げは、ほとんどの家庭に影響を及ぼします。特に使用量が多い家庭では、月額料金の増加がより顕著になる可能性があります。

• 一人暮らし世帯：月額約200円〜300円の増加

• 一般家庭（4人世帯）：月額約1,000円〜1,500円の増加

• 事業用（飲食店など）：月額5,000円以上の増加もあり得る

これに伴い、節水対策を進める家庭が増えることが予想されます。

5. どうすれば節水できる？

水道料金の負担を軽減するために、以下の節水対策をおすすめします。

• シャワーの時間を短縮する（1分短縮で約12Lの節水）

• 節水型の蛇口やシャワーヘッドを使用する

• 食器をまとめて洗うことで使用水量を減らす

• 雨水を活用して庭の水やりや洗車に使う

6. まとめ

埼玉県では、2025年4月から各自治体ごとに水道料金の値上げが実施されます。さらに、2026年4月には県全体で水道料金の卸売価格が引き上げられる予定です。

お住まいの自治体ごとの具体的な料金改定については、各市町村の公式ホームページなどで最新情報を確認することをおすすめします。

今後も水の使用量を節約し、効率的な水の利用を心掛けましょう！

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