【大阪万博】石の屋根が落下したら責任は誰がとる?
2025年4月13日に開幕した大阪・関西万博では、さまざまな革新的な建築デザインが披露され、多くの来場者を魅了しています。
その中でも特に注目されているのが、「石の屋根」と呼ばれるユニークな構造の休憩所です。これは自然石を空中に吊り下げることで日陰を作り出すもので、美的な魅力と同時に安全性に対する議論を巻き起こしています。
美しいデザインが注目を集める一方で、安全性への懸念も浮上しています。
【安全性について】
施工会社と万博協会は、これらの懸念に対し「複数の検証と耐久テスト、自然災害を想定したシミュレーションを実施しており、安全面では十分配慮している」とコメントしています。
石の屋根とは?
「石の屋根」は、大小さまざまな自然石をワイヤーで1つずつ吊るし、それらを規則的または芸術的に配置して屋根のような形状を構成した構造物です。屋根というよりも、空中に浮かぶ石のインスタレーションといった印象を与え、訪れた人々の視線を釘付けにしています。写真映えも抜群で、SNSでも話題となり「万博の映えスポット」として人気を集めています。
しかしその一方で、「本当に安全なのか?」「石が落ちてきたらどうなるのか?」といった声もネット上で相次いでおり、心理的な不安を抱える来場者も一定数存在しています。
しかしSNSでは「石が落ちたら危険では?」という声も多く、安全性に対する不安が広がっています。
750個の石をネックレスのようにつるす万博休憩所、若手20組の1組である工藤浩平氏 一部抜粋
「誰も見たことがない施設をつくりたい」。工藤浩平建築設計事務所(東京・台東)を主宰する工藤浩平氏は、大阪・関西万博に意欲を見せる。
工藤氏を含む若手設計者20組が万博会場内で、合計20の施設を設計している。公募で選ばれた20組のうちの1組である工藤浩平建築設計事務所は、「休憩所2」の基本・実施設計を手掛ける。20組の中で休憩所を設計するのは4組。
若手に割り当てられた万博施設の中でも休憩所は規模が大きく、実績が豊富な設計者が担当している。
出典:日経Xtech

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02484/081300062/
安全性に対する懸念と検証
構造物としての魅力はあるものの、専門家や建築関係者からは以下のようなリスクが指摘されています:
使用されているのは高強度のステンレスワイヤーですが、屋外環境にさらされ続けることで、経年劣化や腐食のリスクがあるとされています。 ・自然石の個体差:
自然石は加工が難しく、内部に亀裂があったり、穴を開けた箇所から強度が低下したりすることもあります。 ・災害時の対応:
地震や突風など、想定外の自然現象が起きた際に、石が落下する危険性を完全に排除することは難しいとの意見もあります。
【安全性について】
施工会社と万博協会は、これらの懸念に対し「複数の検証と耐久テスト、自然災害を想定したシミュレーションを実施しており、安全面では十分配慮している」とコメントしています。
落下事故が起きた場合の責任の所在
それでもし万が一、石が落下して事故が起きた場合、その責任は誰が負うべきなのでしょうか?法的・倫理的に以下の立場が関与することになります
<<誰の責任?>>
設計ミスや施工不良が原因で事故が起きた場合、民事上の賠償責任や、重大な場合には刑事責任を問われる可能性があります。 ・万博協会(運営主体):
イベント全体の安全管理を担っており、来場者に対する注意喚起や定期点検などを怠っていた場合、管理責任を問われることになります。 ・国や地方自治体(監督官庁):
構造物に対する設置基準や安全審査を行う立場として、行政のチェック体制の不備が問われるケースもあり得ます。
過失の有無に関係なく、実際の被害者に対しては早急な救済や補償が求められることも、公共イベントにおける運営の大前提といえるでしょう。
過去の事例と教訓
過去の大型イベントでも、設営物の不備による事故は決して珍しくありません。例えば、2019年には某フェスティバルで設置された照明設備が落下し、観客が負傷する事故がありました。こうした事例から学ぶべき教訓は多く、単なるデザイン性や話題性だけでなく、構造的な信頼性と維持管理の仕組みが何よりも重要であるという点です。
1970年に開催された初の大阪万博では幸いにも大きな事故はありませんでしたが、それは高度経済成長期における最大規模の国家プロジェクトとして、非常に厳格な安全管理体制が敷かれていたからこそともいえます。
まとめ
「石の屋根」は、芸術性と独自性を備えた万博の象徴的存在であると同時に、安全性という極めて現実的な問題と向き合う必要がある構造物でもあります。これから長期にわたり多数の来場者を迎える中で、定期的な安全検査の実施、構造の見直し、そして来場者への情報発信が強く求められます。
万博協会としては、透明性の高いリスク管理体制の構築と、第三者による検証制度の導入を進めることが、信頼回復の鍵となるでしょう。来場者側もまた、自分自身の安全意識を高め、構造物の近くでの行動に気をつけるなど、互いの努力で安心できる万博体験を築いていくことが重要です。
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