【大阪万博】文明の森の大木が固定されていない！だれの設計？運営側の対応はいかに！

2025年開催の大阪・関西万博で注目されている壮大なアート作品「文明の森」が、なんと“固定されていない”状態であることが判明し、来場者や関係者の間で波紋を呼んでいます。安全性の問題はもちろんのこと、設計者や構造設計の透明性、そして今後の対応について、多くの関心が寄せられています。本記事では、最新情報を元に、この問題を詳しく解説していきます。

文明の森とは？

「文明の森」は、チェコの企業「Subfossil Oak s.r.o.」が提供するインスタレーションアート作品で、世界でも極めて希少な亜化石オーク（樹齢約6500年）を素材としています。このプロジェクトでは、130本以上の巨大な木材が展示され、まるで古代の森がそのまま現代に蘇ったかのような空間が演出されます。

この作品は、環境保護の重要性や人類の文明の歴史に対するリスペクトを込めたもので、来場者に強い印象とメッセージを残すことが期待されていました。また、各木には出展国を象徴する意味も込められており、国際色豊かな森となるはずでした。

「文明の森」は、チェコの企業「Subfossil Oak s.r.o.」によるアート作品で、樹齢約6500年の亜化石オーク130本以上を展示。環境保護や文明の歴史をテーマに、各国を象徴する古代の森のような空間を演出しています。

参考：大阪・関西万博公式「文明の森」紹介ページ
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20250414-01/

設計者は誰？公式発表は？

「文明の森」そのものの設計者については、万博協会からの明確な情報は現時点で発表されていません。ただし、万博会場全体のデザイン統括を担っているのは、世界的に著名な建築家・藤本壮介氏です。また、ランドスケープ（景観）デザインのディレクターとして忽那裕樹氏も関与しており、この二人が「文明の森」の構想や設置方針に一定の影響を与えている可能性は高いと見られています。

藤本壮介氏：
全体の構造・デザインプロデューサー。透明感ある構造物の設計で知られる。

忽那裕樹氏：
ランドスケープデザイナー。緑と建築の融合を得意とする。

とはいえ、「文明の森」単体に関する詳細な設計者の情報や、構造担当者の名前は公式には明かされておらず、安全性への疑問が浮上する中で、より明確な情報公開が求められています。

参考：大阪・関西万博プロデューサー紹介ページ
https://www.expo2025.or.jp/overview/producer/

なぜ「固定されていない」のか？

2025年4月30日の報道によれば、「文明の森」の構成物に用いられている巨大木材の一部について、安全性に関する設計の不備が指摘されました。具体的には、地面との固定方法に関して技術的な説明が不十分であったこと、また提出された構造計算資料に不明確な点があることが問題視されています。

・設計資料の一部が未完成、もしくは検証に耐えない内容であった
・地盤への固定がされておらず、風や地震時の転倒リスクがあるとされる
・展示エリア内における安全動線が確保されていない疑い

これを受けて万博協会は、安全確認が取れるまでの間、来場者の立ち入りを制限する措置を講じています。国際的なイベントであることから、各国の参加者やメディアの目も厳しく、再設計や設置方法の見直しが急務となっています。

参考：YouTube報道（MBS）
https://www.youtube.com/watch?v=2Mu-JUP9UYI

今後の対応と影響は？

「文明の森」は、2025年万博のメインテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を象徴する大型作品として期待されてきました。そのため、安全性の確認作業が滞れば、会場全体の印象やメッセージ性にも大きな影響を与えかねません。

今後、運営側では以下のような対応が想定されています：

・第三者機関による構造安全性の再検証
・材料の再評価および地盤設計の見直し
・設計チームへの聞き取り調査および責任の所在明確化
・一部構成物の取り外しと再施工

運営側の対応

この問題が発覚して以降、万博協会は速やかに調査委員会を立ち上げ、外部の建築専門家や安全管理の有識者を招集し、構造面と施工管理における不備の検証を進めています。

また、出展者であるチェコ企業「Subfossil Oak s.r.o.」に対しても、追加資料や構造説明の再提出を求め、双方向の協議を強化しているとされています。協会は、「来場者の安全を最優先に、今後も段階的な情報公開を徹底する」と明言しており、透明性のあるプロセスを重視する姿勢を示しています。

さらに、他の大型展示についても、安全基準を再点検するよう全出展者に通達を出し、今回の件を“全体の安全対策の教訓”と位置づけています。

万博協会は問題発覚後、外部専門家による調査委員会を設置し、安全性の検証を開始。出展企業には構造資料の再提出を求め、全展示の安全点検も進めるなど、透明性と再発防止に注力しています。

まとめ

「文明の森」は、自然と文明の共存をテーマとした意欲的かつ壮大な展示ですが、その安全性や設計の透明性に対して疑念が浮上しています。設計者や運営側の説明責任、安全対策の強化、迅速な修正対応など、今後の対応が注目されます。

来場者の安全を最優先にしながらも、万博の理念を損なうことなく、美しい「森」を届けられるかどうか。協会と関係者の真摯な取り組みに期待が寄せられています。

外部リンク一覧

大阪・関西万博公式サイト文明の森ニュース
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20250414-01/
万博プロデューサー情報（藤本壮介・忽那裕樹）
https://www.expo2025.or.jp/overview/producer/
MBSニュース（YouTube）
https://www.youtube.com/watch?v=2Mu-JUP9UYI