【大阪万博】パビリオンの裏で喫煙が横行！喫煙所不足が原因か？

2025年に開催されている大阪・関西万博。その華々しい表舞台の裏で、ある問題が浮き彫りになっています。それは「喫煙所不足」による、会場内でのルール違反喫煙の横行です。国際的な大イベントである万博において、ルールの遵守と公共マナーは非常に重要な要素です。しかし、喫煙に関しては、その体制の不備が露呈し始めています。

2025年開催の大阪・関西万博では、華やかな表舞台の裏で「喫煙所不足」が深刻な問題となっています。これにより、会場内でのルール違反喫煙が横行し、公共マナーやルールの遵守が問われています。国際イベントとしての信頼を損なわないためにも、早急な対策が求められています。

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パビリオン裏での喫煙が常態化

万博会場内は原則として全面禁煙とされています。これは訪れる全ての来場者の健康と快適さを守るためであり、特に子どもや非喫煙者への配慮を目的としています。ところが、実際にはパビリオンの裏手や立ち入りが制限されたエリアで喫煙が横行しているという報告が相次いでいます。紙たばこの吸い殻が地面に捨てられていたり、空き缶を灰皿代わりに使うなどのマナー違反も確認されています。

このような状況が放置されると、喫煙所以外での喫煙行為が当たり前になり、ルールの形骸化を招く恐れもあります。また、火災リスクや衛生面の問題も深刻です。

万博会場は原則全面禁煙で、来場者の健康と快適さを守るための配慮がなされています。しかし実際には、パビリオン裏や立ち入り制限エリアでの喫煙が横行し、吸い殻のポイ捨てや空き缶を灰皿代わりに使うなどのマナー違反が多発。
放置すればルールの形骸化や火災・衛生リスクにもつながりかねず、早急な対応が求められています。

【関西テレビ　一部抜粋】

「いのち輝く未来社会のデザイン」の万博で禁煙ルール違反　メタンガスの危険性指摘も「喫煙所が遠すぎる」

開幕からもうすぐ1カ月を迎える大阪・関西万博の会場でルール違反が横行しています。
それは喫煙のルール。

取材班が実際にタバコを吸っている人に直撃すると、開幕前から指摘されてきた懸念が、現実のものとなっている実情が見えてきました。

5日はこどもの日。大阪関西万博の会場はたくさんの家族連れでにぎわいました。…が、子供には見せたくないルール違反が今、万博会場で横行しています。

それは「隠れタバコ」。

そもそも今回の大阪関西万博は「いのち」がテーマなこともあり原則禁煙。

現在、喫煙所は東ゲート付近の会場外にしかなく、開幕当初から「数が少なすぎる」と懸念の声が上がっていました。

出典：関西テレビ（KTV）

喫煙所がたった2か所？利便性に課題

会場には東ゲートの外側に2か所だけ喫煙所が設置されており、内部には一切存在しません。これは健康志向を強く打ち出した運営方針とも考えられますが、実態に即していない面も否めません。喫煙者は喫煙所まで往復15分以上かかることもあり、その都度セキュリティチェックを受けなければならないため、結果的に「裏でこっそり吸う」ことを選ぶ人が増えているのが現状です。

また、外国人観光客の中には、日本の喫煙マナーやルールを把握していない場合も多く、案内表示や多言語での周知不足も課題として挙げられています。公式アプリやマップ上での喫煙所表示の改善も求められています。

万博会場の喫煙所は東ゲート外の2か所のみで、会場内には一切設置されていません。健康志向の運営方針とされる一方、喫煙所までの遠さや再入場時のセキュリティの煩雑さから、裏での違反喫煙が増加しています。
さらに、外国人観光客へのルール周知不足や案内表示の不備も問題視されており、公式アプリやマップでの喫煙所情報の強化が急務となっています。

喫煙所不足の背景にメタンガス事故と安全対策

2024年3月、会場西側の「グリーンワールド工区」にてメタンガスによる爆発事故が発生。この事故を受け、万博会場では安全性を最優先に考え、可燃性ガスのリスクが高い西ゲート周辺への喫煙所設置が見送られました。

その結果として、喫煙所の設置場所が東ゲート側に偏る形となり、来場者のアクセス性に大きな差が生まれました。特に会場西側のパビリオンに近いエリアでは「喫煙所までの距離が遠すぎる」という声が多数寄せられています。

こうした安全上の判断は理解できる一方で、実際の来場者ニーズとのバランスをどう取るかという課題が浮かび上がっています。

2024年3月、会場西側で発生したメタンガス爆発事故を受け、安全性の観点から西ゲート周辺への喫煙所設置が見送られました。
その結果、喫煙所は東ゲート側に偏り、特に西側パビリオン付近では「遠すぎる」との不満が多数。安全優先の判断は理解されつつも、来場者の利便性とのバランスが大きな課題となっています。

【毎日新聞　一部抜粋】
「喫煙所が遠い」　万博会場の東側でしかタバコが吸えないわけ

「いのち輝く未来社会のデザイン」をうたう大阪・関西万博の会場内は全面禁煙だ。喫煙所も東ゲート付近に2カ所しかない。大阪市内は全域が路上喫煙禁止となっており、歩きたばこもできない。

　愛煙家たちは広い会場を喫煙所に向かって移動せねばならず「遠い」と嘆きが聞こえてくる。そもそも、なぜ東側にしかないのか。あの問題が「飛び火」している。

喫煙後は再入場の手続き

　開幕日の13日午後。万博会場の東ゲート付近にある喫煙所で、会場スタッフや来場者ら約60人が、たばこをくゆらせていた。東京都内から訪れた60代男性は「吸える場所があるのはよかったが、ちょっと遠い」と漏らした。

　万博を運営する日本国際博覧会協会（万博協会）によると、喫煙所は大阪メトロ夢洲（ゆめしま）駅近くの東ゲート付近に2カ所のみ。この喫煙所は会場外にあり、吸い終わった後は、再入場の手続きが必要だ。

　東西のゲートは、徒歩で15分ほど離れている。会場内から10分以上歩いてきた喫煙者もいて、「何往復もするのは面倒くさい」「もっと他の場所にあればいいのに」という意見もあった。一服を終えた別の来場者は、再入場を待つ70～80人近い行列を見て「これにまた並ばなきゃいけないの？」とため息をついた。

出典：毎日新聞

今後の対応は？分煙社会への歩み

大阪市は、万博を契機に市全域での路上喫煙禁止の方針を進めています。しかし、現状で市内に設置された喫煙所の数は目標の367か所には程遠く、インフラ整備の遅れが目立ちます。

一方で、万博協会も問題を把握しており、スタッフ専用の喫煙所や西ゲート周辺での増設を検討しています。ただし、その設置には安全対策、予算確保、住民の理解など多くの課題が立ちはだかっています。

東京都千代田区で導入された「喫煙所密度と配置のバランスを考慮した分煙モデル」が参考になるとの声もあり、大阪万博においても「実効性ある対策」が今後の焦点となるでしょう。

出典：週刊女性PRIME

大阪市は万博を機に市内全域での路上喫煙禁止を進めていますが、喫煙所の設置数は目標に届かず、整備の遅れが課題です。
万博協会も対応を模索しており、西ゲート周辺での喫煙所増設を検討中ですが、安全性や予算、地域住民の理解などの壁があります。千代田区の分煙モデルを参考に、実効性ある対策の導入が今後の鍵となります。